「全塗装」と「部分塗装」の違いとは?
車の塗装には大きく分けて「全塗装(オールペン)」と「部分塗装(パネルごとの塗装)」の2種類があります。目的や状態に応じて適した塗装方法を選ぶことで、費用や仕上がりに大きな差が出てきます。
全塗装とは
車全体を塗り直す塗装方法
全塗装とは、ボディ全体を一度すべて塗り直す施工方法です。ボンネットやドアだけでなく、ルーフやトランク、フェンダー、場合によってはドアの内側まで塗装することがあります。
こんな人におすすめ
- 経年劣化で全体の色あせ・クリア剥げが目立つ
- イメージチェンジで車の色をガラッと変えたい
- 中古車をカスタムしてリフレッシュしたい
部分塗装とは
特定のパネルのみを塗り直す方法
部分塗装は、キズやヘコミの修理などの際に、一部のパネル(例:ドア、バンパー、フェンダーなど)だけを塗装する方法です。色をできるだけ既存の塗装と合わせて施工します。
こんな人におすすめ
- 一部にキズやヘコミができてしまった
- 事故修理で板金塗装が必要になった
- 全体の塗装は問題ないが、一部だけ色が剥げている
全塗装と部分塗装の違いを比較
項目 | 全塗装 | 部分塗装 |
---|---|---|
施工範囲 | 車全体 | 一部パネルのみ |
費用 | 高額(30万~100万円程度) | 比較的安価(3万~数万円程度) |
納期 | 1週間~2週間 | 1日~数日 |
カラーチェンジ | 可能 | 基本不可(現状維持) |
おすすめ用途 | リフレッシュ、カスタム、全体補修 | キズ補修、事故修理 |
選び方のポイント|目的に合わせて賢く選ぶ
塗装の「劣化レベル」をチェック
全体が色あせている場合や、複数パネルに劣化が見られる場合は全塗装がおすすめです。一方で、目立つキズが限定されているなら部分塗装で十分対応できます。
「カラー変更」したいなら全塗装一択
車のイメージを一新したい場合や、マットブラックやパール系などオリジナルカラーにしたいときは、全塗装での施工が必要です。部分塗装では色変更はできません。
「予算重視」なら部分塗装も有効
修理や補修を最小限に抑えたい場合は、部分塗装でコストを抑えることができます。ただし色合わせが難しいため、技術力の高い業者を選ぶことが大切です。
まとめ|全塗装と部分塗装は目的で選ぼう
「全塗装」と「部分塗装」は、それぞれ役割や目的が異なります。愛車の状態や希望する仕上がりに合わせて、最適な方法を選ぶことが重要です。
塗装を検討する際は、信頼できる専門業者に相談し、しっかりと見積もりを取ったうえで施工内容を確認しましょう。