新車デリカD5を購入後すぐに全塗装する人が増えている理由

はじめに — なぜ「新車デリカD5を購入後すぐに全塗装」する人が増えているのか

近年、新車で購入したばかりのデリカD5をすぐに全塗装(オールペン)するオーナーが増えています。理由は単に「見た目を変えたい」だけでなく、個性化、耐久性向上、納車後の手続きの都合、そしてリセールやカスタム計画といった複合的な要因が背景にあります。本記事では、なぜ今それがトレンドになっているのかを分かりやすく解説します。

増加の主な理由

1. 純正色だけでは物足りない ― 個性化のニーズ

デリカD5はアウトドアやファミリーに人気の車種ですが、ユーザー層の多様化により「人と被らない色」にしたいという欲求が強まっています。メーカー純正のカラーバリエーションは限られるため、購入直後に全塗装して自分だけの配色にするケースが増えています。

2. 新車の“キレイな下地”を生かした塗装がしやすい

新車は錆や傷がほとんどなく塗膜の状態も良いため、下地処理の工数やリスクを抑えた全塗装が可能です。古い塗膜の上から塗るより仕上がりがきれいになりやすく、結果として耐久性や見栄えが向上します。

3. カスタム計画の基点にするため

全塗装を最初に済ませておくと、その後のホイール、バンパー、ルーフラックといった外装パーツとの色合わせがしやすくなります。最初に塗装でベースを決めておけば、追加カスタム時の統一感が出しやすくなります。

4. 保護目的(ラプターライナー等)での耐久性強化

ラプターライナーや耐チッピングコートを併用するケースも増えています。新車の塗装面に保護層を加えることで、飛び石や砂利、アウトドア使用によるダメージを初期段階から抑えられます。

5. 納車直後なら納期調整や代車の問題が解消しやすい

ディーラーでの手続きや車検・登録タイミングと合わせて全塗装の予約を入れることで、納車日程や代車手配を効率的に行えます。先に塗装を済ませると、オーナーはすぐに好みの仕様で乗り出せます。

6. リセールや下取りを見据えた戦略(ケースバイケース)

一般論としては純正色の方が売れやすいことが多いですが、特定のカスタム市場やオフロード/キャンプ需要が高い買い手向けには「ターゲットを絞ったカラー」が逆に評価される場合があります。狙いを明確にした上での全塗装は投資になることもあります。

全塗装のメリットとデメリット

メリット

  • 唯一無二の外観で個性を強く出せる。
  • 新車の状態を活かして高品質な仕上がりが期待できる。
  • 保護コーティング併用で耐久性が上がる。
  • その後のカスタムと色合わせしやすい。

デメリット

  • 費用がかかる(下記の費用目安を参照)。
  • 元の純正色に戻すには追加費用が発生する。
  • 下手な施工だと塗装ムラや剥がれが起きるリスクがある。
  • 一部買い手には受けが悪く、売却時に評価が下がる可能性がある。

費用目安(参考)

以下は概算の目安です。実際の金額は塗料のグレード、下地処理、ツートンや特殊塗装の有無、工場の技術力によって大きく変わります。

塗装内容 費用目安(税込) 特徴
標準オールペン(単色) 40万〜80万円 下地処理含む。最も一般的。
ツートン塗装(2色) 60万〜120万円 マスキング工程が増えるため高め。
マット塗装・特殊塗料 80万〜150万円 塗装後のメンテで取扱注意。
ラプターライナー(下地保護)併用 +10万〜30万円 耐衝撃・耐摩耗性を付与。

失敗しないためのポイント(実務チェックリスト)

全塗装を検討する際は、以下のチェックリストを使って依頼先と施工内容を固めましょう。

  • 施工実績(デリカD5の事例写真)を必ず確認する。
  • 下地処理(サビ取り・パテ処理・脱脂)の工程を明示してもらう。
  • 使用塗料の種類・耐候年数・保証内容を確認する。
  • ツートンや特殊塗装は追加工程とコストを把握する。
  • 施工後のメンテ方法(洗車・コーティング再施工)を確認する。
  • 納期と代車対応の取り決めを明確にする。

全塗装を選ぶべきオーナー像

次のようなオーナーには、新車購入直後の全塗装が特におすすめです。

  • 他人と被らない“唯一の仕様”にこだわる人。
  • アウトドア使用で車体保護を重視する人(ラプター併用)。
  • 長期所有を前提にカスタムのベースを作りたい人。
  • 特定市場(キャンプ/オフロード系)での再販を見据えた色を狙う人。

全塗装するまでのおすすめフロー

  1. イメージ固め:カラーサンプルや施工事例を収集。
  2. 見積り取得:複数業者で見積もりを比較(工程表を確認)。
  3. スケジュール調整:納車日と施工日のズレ、代車の有無を調整。
  4. 施工前チェック:小さなキズやパネルの状態を確認しておく。
  5. 施工:工程ごとに写真を撮ってもらうと安心。
  6. アフターメンテ:塗装から一定期間は強いワックスや擦り洗いを避ける等の注意点を守る。

まとめ — トレンドは「見た目+実用」の両立

「新車デリカD5を購入後すぐに全塗装する」という選択は、単なる見た目の好みを超え、耐久性や今後のカスタム計画、納車スケジュールの都合といった合理的な理由が背景にあります。大切なのは目的を明確にし、信頼できる施工店と工程・保証をしっかり確認することです。そうすれば、満足度の高いオールペンが実現します。

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