全塗装でクロスロードをオフロード仕様にカスタムする方法

全塗装でクロスロードをオフロード仕様にカスタムする方法

オフロード仕様に全塗装で仕上げるメリット

全塗装でクロスロードをオフロード仕様に仕上げると、単なる見た目のカスタム以上の効果が得られます。色や質感で「迫力・ rugged(タフさ)」を演出できるほか、外装保護(耐候性・防錆性)の観点からもメリットがあります。ここでは、実際に全塗装をベースにしたオフロードカスタムの手順と注意点をわかりやすく解説します。

1. 目指すスタイルを決める(デザイン設計)

まず最初に「どんなオフロード感にしたいか」を明確にします。マット系でワイルドにするのか、ツヤ有りで高級感のあるSUV風にするのか、ツートンでアドベンチャー感を出すのか。ここで決めたテーマが塗装色、追加パーツ、仕上げ工程すべてに影響します。

2. カラー・仕上げの選び方(全塗装のポイント)

オフロード仕様で人気のカラーや仕上げは以下の通りです。耐候性やメンテナンス性も考慮して選びましょう。

  • マットカーキ/オリーブドラブ:自然に馴染むキャンプ向けカラー
  • マットグレー/ガンメタル:タフで都会的な印象
  • ツートン(上部黒+下部カラー):ルーフラックやビジュアル強化に最適
  • 保護クリア(セミグロス)を併用:艶を抑えつつ保護性能を確保

3. 下地処理と防錆対策(長持ちさせる基礎)

オフロードは泥や石跳ねでダメージを受けやすいため、下地処理と防錆処理は非常に重要です。古い塗膜の研磨、サビの除去、必要に応じたパテ補修を行い、プライマーや防錆剤を確実に入れます。これが後々の剥がれや腐食を防ぎます。

4. パーツ選定(見た目+機能)

全塗装と併せて交換・追加したいパーツをリストアップします。パーツは色合わせや質感(マット/グロス)を揃えると統一感が出ます。

パーツ 目的 備考
大型オフロードタイヤ+ホイール グリップ向上・見た目の迫力 フェンダークリアランス確認が必要
リフトキット(サスペンション) 最低地上高の確保、走破性向上 車検・車両法規に注意
フロント・リヤバンパー(オフロードタイプ) 耐衝撃性向上・ウインチ対応 全塗装と同色で一体感を出す
ルーフラック/ライトバー 収納力・夜間走行性向上 重量増に注意
サイドプロテクター(ロッカーパネル) サイドからのダメージ防止 下部は汚れやすいので耐久塗料推奨

5. 全塗装とパーツの仕上げタイミング

パーツは「塗装前に取り外して塗る」か「装着後に部分塗装する」の2パターンがあります。外せるパーツは外して作業場で塗ると綺麗に仕上がります。外せないパーツはマスキングで保護してから塗装します。

6. 塗装工程(プロの手順に沿って)

  1. 分解・脱脂・研磨(下地処理)
  2. プライマー(下塗り)で密着性を確保
  3. 中塗り(ベースカラーを均一に)
  4. トップ(クリア)で保護 — マットなら専用のセミグロスクリアを使用
  5. 乾燥・硬化、最終組付け、磨き(必要な場合)

7. 法規・車検上の注意点

リフトアップやライトの種類・位置、バンパーの形状などは道路運送車両法や車検基準に触れる場合があります。改造前に必ず車検対応か、構造変更の必要性を確認してください。

8. コスト概算(目安)

以下は一般的なコストの目安です。施工店・部品・仕様により幅があります。

項目 目安費用
全塗装(下地〜クリア含む) 20万〜60万円
大型タイヤ+ホイールセット 10万〜30万円
リフトキット(サスペンション) 5万〜20万円(工賃別)
バンパー・ルーフラック等パーツ 3万〜20万円(仕様により大幅変動)

9. メンテナンスと長持ちさせるコツ

オフロード仕様は汚れや傷がつきやすいので、定期的な洗車と下回りの洗浄、塗膜の点検が重要です。マット仕上げの場合、専用のケア用品を使い、強い研磨は避けましょう。塗膜保護のためにガラスコーティングやセラミックコーティングを検討するのもおすすめです。

10. よくある失敗と対策

  • フェンダー干渉でタイヤが出てしまう:オフセットやサイズ選定を慎重に。フェンダー加工が必要な場合も。
  • マット塗装の傷が目立つ:用途に応じてセミグロスや保護フィルムを検討。
  • 車検でNGになる改造:事前に改造可否を確認し、必要なら構造変更手続きを。

まとめ|全塗装を活かした自然でタフなクロスロードを作る

全塗装を起点にクロスロードをオフロード仕様へカスタムする場合、デザイン設計・下地処理・パーツ選定・法規確認が成功の鍵です。見た目だけでなく機能性と耐久性をバランスよく組み合わせることで、実用的で魅力的な1台に仕上がります。まずは目的(キャンプ重視/街乗りも重視/本格的なオフ走行)を明確にして、信頼できる業者と相談しながら進めましょう。

関連記事

TOP
アクセス ご注文 お問合せ